Wonderful Life「飾る収納」でデコレートした
パリの住まい。
2020年09月16日
素敵な住まいをご紹介する『Wonderful Life』。毎回、インテリアはもちろん、オーナーのライフスタイルから、美しい暮らしのヒントをお届けします。

ベレニス・ガーニュバンさん、
マチュー・ルキュイエールさん
ホームオフィスとなっている
フランス・パリのベレニスさんの住まいは
たくさんの物が飾られた洗練の空間です。
フランス・パリ9区にあるアパルトマンで暮らす、ベレニスさんとマチューさん。ファッション、雑貨などのブランドコンサルティングを手がけるベレニスさんが自宅兼事務所として購入した住まいは、ミーティングなどの来客に備え、いつもセンスよく整えてあります。飾り棚は見せる収納を活用し、さまざまなアイテムが飾られており、訪れる人を楽しませてくれます。
「プライベートと仕事場が共存する空間だからこそ、いつも整えておくことが大切」と語るベレニスさん。リビングの飾り棚には、ベレニスさんがコンサルティングを手がけるブランドの商品やマチューさんが趣味で収集しているバイクのヘルメットが飾られています。「いろんな物や色を飾っても、ごちゃついた印象にならないようにするために、住まい全体のベースカラーは、シンプルにしました」(ベレニスさん)。白い棚を埋め尽くすたくさんの物たちが、シンプルな住まいを素敵に彩ってくれています。
リビング側は、ベレニスさんが仕事のミーティグでも使う場所。多くの人が訪れますが、「みんな“心地がいい“と評判です」(ベレニスさん)。ここでも見せる収納が活躍しています。ミーティングの際に閲覧したり、ベレニスさんがアイデアを巡らせたりするためにも必要な雑誌類は、棚つきテーブルにディスプレイ。本や雑誌は置きっ放しになりがちですが、出してもすぐ片づけられるので、部屋の散らかり防止にも役立っています。
寝室のコーナーに置かれているのは、アンティークの木箱いわゆる葛籠(つづら)です。これを収集するのが最近のベレニスさんの趣味。葛籠の上には、レコードプレーヤーとパリで流行中のハーバリウムが飾られています。寝室というプライベートな空間は、リビングとは一味違った雰囲気で、ベレニスさんの好きなものを集めて楽しんでいるようです。
“見せる収納”でたくさんの物を飾っているリビングですが、隣接するダイニングにあるキッチンは、収納を多めにし、生活感の出るものは極力しまっておくのがベレニスさんのこだわり。仕事関連の来客が多いことに加えて、大きなダイニングテーブルは、ベレニスさんのワークスペースでもあります。仕事中は余計なものが目に入らないよう、キッチンは壁と同じ色で仕上げました。見せる場所と隠す場所をきちんと決めることで、暮らしにとっても、仕事にとっても心地いい、洗練された空間をつくりあげているようです。