A023 「くつろぎの空間について」のアンケート報告

実施期間:2015年4月30日〜2015年5月20日
回答者数 652人

 

今回、2015年4月30日から2015年5月20日に実施した「くつろぎの空間について」には652件の回答が寄せられました。

 

このアンケートでは『くつろぐ空間』について伺いました。前回のアンケートで『家を購入する時にくつろぐ空間を優先して間取りを考える』と回答された方が60.6%もおり、改めて「くつろぎ」とは何かということを掘り下げ、家の中で過ごす理想のくつろぎの場所や工夫について伺ってみました。
「くつろぎ」とは、忙しく過ごした後にほっと一息ついたり、家族に束縛されずに自由な時間を過ごすというイメージを持たれている方が多くいましたが、一方で家族と楽しく過ごす、友人と楽しく過ごすという意見もありました。一人きりの時間の過ごし方も人それぞれで、何も決めずに過ごす人もいれば、何か好きなことに集中する人もいて、人によって捉え方は異なるようです。
くつろぎを感じる時間帯については、家族の働き方が大きく左右しています。共働きの女性にとっては家族が寝静まった後の時間、共働きではない女性は家族が家に帰ってくる前の昼間、外で働く男性は仕事が終わって家に帰った時間をくつろぎの時間と考えるという傾向が顕著でした。大事に考えている「くつろぎ」の意味も色々あるようです。

 

回答者プロフィール

 

 

質問1. あなたにとって「くつろぐ」とはどんな状態ですか。1つお選びください。

 

質問2. 質問1で「その他」と回答した方に伺います。あなたにとって「くつろぐ」とはどんな状態ですか。
・お茶を飲んでいるとき
・何もしないが維持できる
・気持ちがリラックスできる状態
・好きな事をしている状態。
・他人に束縛されない

 

「くつろぐ」状態を、「落ち着く」「のんびり、ゆったり、やすらぐ」という、リラックスした感覚と捉えている方が全体の96.5%とかなり高い数字でした。一方で、「なにかに集中している」「好きな事をしている」という状態を「くつろぐ」と捉えている方も2.6%と少ないですがいるようです。

 

質問3. あなたが家の中でくつろげる場所はありますか。

 

質問4. 質問3で「はい」とお答えの方に伺います。それはどのような場所ですか。3つまでお選びください。

リビング以外では、寝室のベッドの上と回答した方が42.3%、浴室の湯船の中と回答した方が27.8%に及び、リビング以外にくつろぎの空間を持っている方が多いことがわかります。

 

質問4. 質問3で「はい」とお答えの方に伺います。それはどのような場所ですか。3つまでお選びください。

家の中でくつろげる場所について、リビングのソファと回答した方が53.1%、そして寝室のベッドの上と回答した方が42.1%と約半数となっています。年代別に見ていくと、「リビングのソファの上」と回答している方が年代を追うごとに減少していることがわかります。 また、「浴室の湯船の中」という回答が、30歳代と50歳代が特に多く40代が少ないのも特徴的です。40代の方はかなり時間に追われそうした時間を楽しめる時間がすくないのかもしれません。

 

質問5. 質問4で「その他」とお答えの方にお伺いします。家の中でくつろぐ場所はどこですか。
・DEN空間
・パソコンをやれる部屋
・ペットの部屋
・リビングの椅子に座っているとき
・屋上
・居間兼寝室(たたみの部屋)
・子育て中なので時によって変わってしまう
・自分の書斎
・庭
・防音室
・和室

 

 

質問6. あなたがくつろぐ時間はどのような時間帯ですか。1つお選びください。

質問6. あなたがくつろぐ時間はどのような時間帯ですか。1つお選びください。(男性)

質問6. あなたがくつろぐ時間はどのような時間帯ですか。1つお選びください。(女性)

配偶者のみが働いている女性の場合、くつろぎの時間が昼、または午後と回答した方があわせて約半数に及びます。一人の時間がくつろぎの時間と言えそうです。共働きの場合夫婦過ごす時間なのか、一人で過ごす時間なのかはもう少し検討の余地がありそうです。

 

質問7. くつろぎを感じるのは次のうちどれですか。1つお選びください。

質問7. くつろぎを感じるのは次のうちどれですか。1つお選びください。

質問7. くつろぎを感じるのは次のうちどれですか。1つお選びください。(男性)

質問7. くつろぎを感じるのは次のうちどれですか。1つお選びください。(女性)

 

質問8. 質問7で「その他」と回答した方に伺います。あなたがくつろぎを感じるのはどんな日(曜日)ですか。
・家族が寝た後
・家族と一緒にいる時
・家族が不在の時。邪魔されない時間
・外出の予定が無い時
・休みが不定期なので、仕事の休日
・休日の夜19時頃まで
・子供が小さいので子供が寝てから
・定年退職していますので、特定の日はありません
・日々、ゆっくりできる時間がある時
・平日仕事が終わった後
・毎日
・曜日は関係ない

 

くつろぎを感じる時間帯について、休日もしくは休日の前日と回答した方が全体の76.3%でしたが、働き方で集計すると、配偶者のみが働いている女性、もしくはどちらも働いていない方は平日にくつろぎを感じると約半数の方が回答しています。一方、働いている方は休日の前日、休日と答えています。多くの人は働いている時間から解放された時にくつろぎを感じています。

 

質問9. あなたにとってくつろぐとはどんな行為をしているときですか。3つまでお選びください。

質問9. あなたにとってくつろぐとはどんな行為をしているときですか。3つまでお選びください。

質問9. あなたにとってくつろぐとはどんな行為をしているときですか。3つまでお選びください。

20代ではタブレットや携帯をやっている時が34.8%と高い数字を示しています。また全体的に何もせずにゆっくり過ごしている時という数字は高くなっています。現実には何もしないでいるという時間は少ないのでしょうが、希望も含めてくつろぐという感情には何もしないでいるという気持ちが潜在的にあるのでしょう。
忙しい現代人の生活を反映しているのでしょうか。70代以上でも何もしないで、、、と答えている方が28.1%いるのも特徴的な数字です。元気な限り何かと忙しいのが日本人の暮らしなのかもしれません。

 

質問9. あなたにとってくつろぐとはどんな行為をしているときですか。3つまでお選びください。

“共働き”はお茶やお酒を飲んでいる時46.2%、“あなたのみが働いている”場合はテレビを見ている時46.0%、“配偶者のみ働いている”場合、お茶やお酒を飲む37.3%、家事が終わった時39.0%となっています。会社から帰って、または家事が終わって、何かの作業が終わったあとの開放感がくつろぎの時間といえるでしょう。

 

質問10.質問9で「その他」とお答えの方にお伺いします。あなたにとってくつろぐとはどんな行為をしているときですか。
・お酒を飲む
・パソコンをしているとき
・フルマラソン中
・ペットと過ごしているとき
・リラックスできる椅子に座る
・外を眺めている時
・子供と一緒にいる空間
・時間を気にせず 日常の用から解放されているとき
・食事している時。
・新聞を読んでいる時
・洗濯物をたたんでいるとき
・朝起きた時
・日記を書いている時
・入浴後にスキンケア等をしているとき
・部屋の模様替えしている時も好きです。
・旅行の計画を立てているとき

 

 

 

ここからは共感度を伺います。くつろぐというとリビング空間を発想しがちですが、寝室やお風呂やトイレの中などでくつろぎを感じる方も多くいるかもしれません。理想のくつろぎ空間について以下の設問にお答えください。

 

質問11. リビングルームがくつろぎ空間とは思わない。

質問11. リビングルームがくつろぎ空間とは思わない。

家を自分で持つようになる30代から、年齢とともに徐々にリビングルームだけがくつろぎの空間とは限らなくなるようです。家の中に自分の空間を創り出していくのかもしれません。

 

質問12.リビングが狭くなっても、寝室にソファや机などを置くほうがくつろげる。

質問12.リビングが狭くなっても、寝室にソファや机などを置くほうがくつろげる。

質問11の設問同様、年齢とともにリビングルーム以外の部屋がくつろぎの空間になるようです。寝室だけでなく、趣味の部屋など検討の余地がありそうです。

 

質問13. リビングが狭くなってもお風呂やトイレなどの一人になれる空間を広くしてくつろぎたい。

質問13. リビングが狭くなってもお風呂やトイレなどの一人になれる空間を広くしてくつろぎたい。

若い人の方が、リビングよりもトイレやお風呂を広くしたいと考えているようです。

 

質問14.  リビングが狭くなっても一人に完全になれる個室(書斎やDENなど)があるとくつろげる。

50.1%もの人が一人になれる空間を望んでいることがうかがえます。くつろぐ=リビングルームと考えがちですが、一人になれる空間を家の中にどのように組み込むか考えることも大事なのでしょうか。

 

質問14.  リビングが狭くなっても一人に完全になれる個室(書斎やDENなど)があるとくつろげる。

 

質問15. リビングの一部や廊下の一部に一人になれるコーナがあるとそこでくつろげる。

質問15. リビングの一部や廊下の一部に一人になれるコーナがあるとそこでくつろげる。

30代、40代は家で仕事や自分の趣味の時間などを過ごす場所を望んでいるのかもしれません。子供がいることも影響しているかもしれません。

 

質問15. リビングの一部や廊下の一部に一人になれるコーナがあるとそこでくつろげる。

親と同居、子どもと同居など、複数世帯で暮らす人ほど一人の空間を望んでいるようです。

 

質問16. 家族が一緒に暮らしていても視線があわないような空間があるとくつろげる。

46.6%もの人が共感しています。ひとつの空間に気配を感じながらもそれぞれの行動や空間を必要としているのでしょう。

 

質問17. リビングよりダイニングのほうがくつろげる

ダイニングよりリビングの方がくつろげると多くの人が考えているようです。食事のあとの時間にリビングでリラックスしてくつろぐことが多いのでしょうか。

 

質問17. リビングよりダイニングのほうがくつろげる

若い人の方がダイニングをくつろぎの空間と答えている割合が多いのも注目する点です。食事はダイニング、くつろぎはリビングという固定観念が年齢が若くなるにつれて薄れているかもしれません。

 

質問18. くつろぐためには整理整頓された部屋の方がいい。

質問18. くつろぐためには整理整頓された部屋の方がいい。

年代を追う毎に、整理整頓された部屋が落ち着くと感じている方が減少しています。 歳とともに愛着深い、或いは思い出の品々が多くなり、整理が難しくなるのかもしれません。

 

質問19. あなたにとって家の中でくつろぐための工夫を教えてください。
・「くつろぐ」のはのんびりすることではなく、気持ちを「自由にする」ことです
・あまり物を散らかさない様に気を付けています
・いい香りをさせる
・いつでも人が来られるように整頓している部屋がある
・イヤホンで外部の音を遮断する
・キッチンに風呂桶の椅子をおき、そこに座って家族の視線を感じないようにしています
・コーヒーを淹れゆっくりする
・こざっぱりした快適空間を作ること
・ソファに座ってテレビを見られる
・それぞれの好きな時間も、家族みんなで楽しむ時間もどちらも持つ事
・できるだけ余計なものを置かない。緑を置く。クラシック音楽。アロマの香り
・テレビを消して、家族と会話をする。自分の机で自分の時間を持つ
・どこでも横になってごろごろ出来る場所を確保する(近くに枕や座布団がある)
・なるべく一人になれる空間を作る
・ラクな服、ラクな姿勢、静かな空間
・音楽を聴きながら読書すること
・何もしないこと
・家族が近くにいて、それぞれが別のことをしていても、直に話が出来る状態
・観葉植物やお気に入りの雑貨、アロマデュフューザーなどからの香り
・好きなことが好きな時に出来る様にする
・広々としている。趣味が楽しめる
・座り心地のいいソファーとテレビが確保されていれば、くつろげる
・仕事を持ち込まない
・子供たちが寝静まった時間を活用する
・自然光・風の流れ・心地の良いラグ・適度な広さを整えること
・照明を好みの物にする。間接照明など
・必要なものが全て、手の届く範囲にあるようにする