ザ・パークハウス ストーリーザ・パークハウス 花小金井ガーデン
子どもと大人の知的好奇心を育む大規模ランドマーク
2018年03月22日
花小金井駅から徒歩7分。かつてここは、ある企業の何棟も連なる社宅がありました。何十家族もの暮らしが息づいたこの地に、新たに全468の家族におくる全11棟の住まいが誕生。近隣にキャンパスがある東京学芸大学の教授と武蔵野美術大学の准教授の協力を得たオリジナリティ溢れる共用施設を備え、溢れんばかりの樹木や花々に彩られた大規模レジデンス「ザ・パークハウス 花小金井ガーデン」をご紹介します。
家族みんなが居心地の良い“北欧の暮らし”をテーマとしたプランニング
「ザ・パークハウス 花小金井ガーデン」が建つ小平市は、春には見事なサクラのトンネルとなる多摩湖自転車道や、約80haもの広さをもつ小金井公園など、豊かな自然を身近に感じる場所がそこかしこにあります。そして大学やその附属小・中・高校が集まる学園都市という一面も持っており、子育てをするのに良好な住環境が整う街と言えます。
また建設地周辺は、一戸建て中心の住宅地。周辺は第一種低層住居専用地域という、高さ、建ぺい率、容積率などが厳しく制限された低層住宅専用のエリア。用途地域が定められる前から社宅があったため、一戸建ての街並みが広がる中に6階建ての大規模マンションを建てることができました。低層住宅が広がる成熟した街並を見晴らし、緑に彩られた二つの街区は合わせて、約1万7900m2。社宅というたくさんの家族が暮らした場所に、新しい家族を迎える468の住まいが誕生しました。
大規模物件でもあり、コンセプト作りやデザインなど、計画段階から多くの関係者が携わり協議を重ねてきました。ここに住む子ども達が、草木や虫などの自然に触れ、学び、のびのび成長していけるよう、そして家族みんなの知的好奇心が湧くような住まいを目指し、デザインが練り上げられました。テーマは自然の中からたくさんの小さな幸せを見つけるシンプルで上質な“北欧の暮らし”です。
外観に植栽の緑が映える温もりあるレンガ調のタイルを使うなど、外観デザイン・素材、共用施設の家具などに北欧を思い起こさせる要素を盛り込こみました。また、北欧の針葉樹の森をイメージしたメタセコイヤをシンボルツリーにし、Ⅱ街区の角に植樹。背の高いこの大きな木は、春には柔らかな葉が芽吹き、夏は緑濃く、冬には美しいイルミネーション(※1)に彩られることで、1年を通して人々の眼を楽しませてくれます。

Ⅰ街区のコンシェルジュホール

(左)Ⅱ街区のエントランス前で輝くシンボルツリー。
(右)ガーデンパティオにもイルミネーション(※1)を纏ったドイツトウヒが。
Ⅰ街区には常緑樹のドイツトウヒが植えられた「ガーデンパティオ」、Ⅱ街区の中庭部分にはテーブルと椅子を備えた「ガーデンテラス」を設け、マンションのセキュリティーに守られた中で、木々の清々しさを感じながら、ゆったり憩う場所を用意しました。また日比谷花壇監修のもと、Ⅰ街区のコンシェルジュホールにはもてなしのフラワーアートを飾り、エントランス前や外構周りの花はシーズン毎に植え替えを行っています。
*フラワーアートは造花です。

外構周りの花は日比谷花壇監修のもと、シーズン毎に植え替えを行っている。

Ⅱ街区のガーデンテラス

本のラウンジ。紀伊國屋書店選定の本を愉しめる。
共用施設としては、暖炉を囲み静かに読書や語らいが楽しめる「本のラウンジ」(Ⅰ街区)、室内にいながら開放的な雰囲気の中で寛げる「ガーデンラウンジ」(Ⅱ街区)を、各街区のエントランス付近に設置しました。それぞれのラウンジは家具などに北欧デザインのエッセンスを取り入れ、温もりのある空間になっています。この他に、子どもを通じて親や祖父母世代も一緒に学び遊べる、多世代の人々が交流することを目的とした「コドモ・コミュニティ・センター(キッズルーム)」もあります。さらに飛び地になった敷地を利用して、独立した白樫のヴィラ(共用棟)を設置。ここには和洋二つの「ゲストルーム」、多目的利用が可能な「Passage(コミュニティルーム)」を用意。別棟になっているため、日常から少し離れた特別な空間といった雰囲気を放っており、居住者にも人気の施設となっています。

Ⅱ街区のガーデンラウンジ

白樫のヴィラ(共用棟)
教育とアート、それぞれの専門家が監修したユニークな共用施設
「ザ・パークハウス 花小金井ガーデン」では、ただ共用施設という箱を造るのではなく、学園都市・小平市という地の利を活かして、“知恵を集結させた共用空間”を創造しました。これは、近隣にキャンパスがある東京学芸大学の教授と、武蔵野美術大学の准教授を招聘し「知恵の場」をコンセプトに、日常的に先端の学びを体感できるというもの。各大学が独自に研究を進める“最先端の学び”を暮らしの中にも取り入れることを目的として、コドモ・コミュニティ・センター(キッズルーム)では情操教育(体験)を、Passage(コミュニティルーム)ではアート(感性)をテーマとして設計しました。
キッズルーム
東京学芸大学の教授が監修したコドモ・コミュニティ・センター(キッズルーム)では、子どもの行動心理学などを取り入れ、楽しみながら学びを、また遊びながら社会性を身に付けることができるよう、室内の随所に工夫を凝らしました。一例として、周りをぐるぐる走ってお友達と遊べる柱を部屋の中央に置いたほか、赤ちゃんのハイハイレースができる畳マットや、投げたボールをくっ付けて遊べる壁、畳で寝転びながら遊べる迷路が描かれた天井など、子どもの興味を惹くユニークな工夫を散りばめています。世代を問わず生涯学習が可能になる場として、子どもと一緒に大人も楽しめるよう、現役大学生が参加する交流イベント(※2)や子育てサポート支援活動などが開催されました。
Passage(コミュニティルーム)
そして、武蔵野美術大学准教授監修のPassage(コミュニティルーム)は、ホームパーティなどで利用するのはもちろんのこと、使う人のアイデア次第で様々に活用できる事を意識した空間デザインとなっています。移動式の大きなテーブルやカラーワイヤーを使って飾られた椅子や天井など、家具や備品一つ一つがまるでアートの様なこの施設は、居るだけで自由な発想が湧き出てきそうです。
人が集まり、自由な発想で楽しむ、風通しの良い交流が生まれる場所として、これからも新しい共用施設の姿を見せてくれるでしょう。
その他の写真
企画担当からのメッセージ

周辺を低層住宅が囲む11棟全468邸の大規模物件ということもあり、建築する上での規制も多い中で、単に共同住宅という枠を超え、住んでいる人たちのコミュニケーションを通して心の豊かさを育み、創意工夫が生まれる住まいを目指しました。専門家の知恵を取り入れながら、共用施設の造りだけでなく、子育て支援・世代間交流をはじめとするコミュニケーションを様々な催しとして提供するなど、ソフトサービスの充実も図りました。また、季節毎に植え替えられる外構の花々やシンボルツリーと周りの樹木を飾るイルミネーション(※1)は、この街の新しい風景を創り出していると多くの住人の方からご好評をいただきました。
第一計画部:大原
※1 イルミネーションは平成29年12月5日~平成30年2月26日まで点灯。以降は管理組合の協議によって実施が決定されます。
※2 イベントは既に終了しております。以降の実施については未定です。