ザ・パークハウス ストーリーザ・パークハウス 平尾
2016年10月26日
福岡で記念すべき第一号となる「ザ・パークハウス」を建てる場所として選んだのは、福岡市中央区平尾四丁目。
地元を代表する幕末の女流歌人が暮らした山荘を始めとする史跡や、豊かな緑をたたえた公園などが点在する平尾地区は、昔ながらの邸宅が立ち並ぶ住宅地。古くからその環境に共感する人々が住み続け、長い時間をかけて街の美観が築かれてきました。
その地にふさわしく、時を重ねていくほどに味わいを深めていく住まいになるように。そんな思いを込めた「ザ・パークハウス 平尾」をご紹介します。
古くからの美しい街並に調和する建物
平尾地区は、地元出身で幕末の女流歌人として活躍した野村望東尼(のむらもとに)が暮らした「平尾山荘」や、お茶室のある公園「松風園」など、豊かな自然と文化に彩られた施設がある場所として長く知られ、今もその環境が大切に守られています。
中でも「ザ・パークハウス 平尾」が位置する平尾四丁目は、九州随一の繁華街、天神からわずか2キロメートル圏内にもかかわらず、緑にあふれ、穏やかな時間が流れるしっとりと落ち着いた雰囲気が漂っています。
平尾四丁目の丘陵地に建つ「ザ・パークハウス 平尾」は、この地ならではの美しい景観の一部となり、住む人がここで過ごす時間を誇らしく思えるような、自信と風格を備えた存在となることを目指して造られました。
時とともに味わいを深めるこだわりのマテリアル

美しさと趣のあるデザインにこだわった「ザ・パークハウス 平尾」。エントランス正面には透かし積みのレンガブロックの壁が控え、床と壁には重厚感ある御影石を使用しました。建物の外壁には、土の肌触りを感じさせるようなせっ器質のタイルをオーダーメイドで造りました。職人が手作りするタイルは、色合いや模様が一枚一枚、微妙に違い、時間の経過とともに味わいを深めていきます。
南側の道路に接する擁壁は、以前からこの地にあるものをそのまま活かし、続く西、北、東側の擁壁はトーンを合わせるようにしました。
擁壁とともに建物の周囲に配置した植栽は、近隣の公園の緑と呼応するように、九州の在来種にこだわって1本1本吟味したもの。季節ごとの彩りと潤いを添えてくれます。
南傾斜という立地がもたらす開放感

丘陵地に建つ「ザ・パークハウス 平尾」は、南北どちらの棟にも上部にぐるりと施した庇が目印。土に根をはる大木のような風格をたたえています。
南傾斜の立地を活かした配棟により、南面側には南公園や福岡市動植物園など、眼下に緑豊かな眺望が広がっています。明るい日射しを充分に受けられるのは言うまでもありません。
また、敷地に面した南側の道路から見て住戸棟は一段高いところに位置しているため、外からの視線もほとんど気にならず、プライバシーも護られます。
開放感にあふれた邸宅のイメージにふさわしく、エントランスホールは御影石やボーダータイルを配した落ち着きのある雰囲気。続くラウンジは大型ガラスが印象的な明るい空間で、ゆったりと時間を過ごしていただけます。
三方道路のメリットを活かして

南、西、北の3方向が道路に面した敷地に建つ「ザ・パークハウス 平尾」。その特性を十分に活かした設計をすることで、風が通り抜け、光も充分に降り注ぐ、快適な環境をつくることができ、また、そのおかげで西側のエントランスとは別に、北側に駐車場の出入り口を設け、歩道と車道の出入り口を分離することもできました。
駐車場の出入り口にもレンガブロックやハーフボーダータイル、御影石などを採用。落ち着きと美観を備えています。
三方のどの面から見ても、平尾という街の美しい景観にすんなりと溶け込めるような邸宅感を備えたデザインが、細部に至るまで行き届いている。それも、この建物の大きな魅力です。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
「ザ・パークハウス 平尾」は、福岡支店が手がける「ザ・パークハウス」の第一号物件として、“穏やかな時間が流れ、美観が築かれてきた平尾でベストなものをつくる”という思いで取り組んできたプロジェクトです。
平尾という邸宅街にふさわしい建物をつくるために、デザイナーと一緒に、外装・内装・素材の色や質感に至るまで一つひとつ、こだわりをもって時間をかけて吟味しました。今回は多くのスケッチの中から、バルコニーのないところにも全て庇をつけるというデザインを選びました。おかげさまで、低層のレジデンスというイメージにぴったりの建物になったと思っています。また、三方道路という環境で、まさに表も裏もない、どの面から見ても細部に至るまで美観を備えたつくりになるようにと、妥協することなく物件をつくりあげました。
このプロジェクトが成功したおかげで、その後、平尾地区でいくつかの物件を手がけることになりました。今後、さらに実績を積み上げ、平尾といえば三菱地所レジデンス、と言われるようになれたら幸せです。