hitoto広島 The Tower

広島大学本部跡地に誕生するタワーマンション

hitoto広島 The Tower

PLANNER INTERVIEW | 中国・四国・九州最高階数タワーマンションに込められた想い

株式会社三菱地所設計 建築設計二部 チーフアーキテクト 神例 賢

株式会社三菱地所設計
建築設計二部 チーフアーキテクト
神例 賢

建物スケールイラスト
建物スケールイラスト

設計者が語る中国・四国・九州最高階数タワーマンションの魅力

広大な敷地だからできるランドスケープ。
潤いが生まれる自然の森を住まいのそばに

県内外から注目を集める広島大学本部跡地の大規模開発の核となるタワーマンションプロジェクトを成功させるため、ランドスケープをはじめ、ライティングやインテリアデザイン、ビオトープや生態系の環境コンサルティング、コミュニティデザインに至るまで、各界で実績豊富なスペシャリストによるチームを編成しました。

ゆとりある敷地を活かし、空地率を約70%まで高め、マンションと隣地との境界に垣根のない空間構成がマンションの新たな価値を生み出すとともに、全ての外層面を正面に感じられるデザインを実現。

また、特長的な取り組みの一つにビオトープがあります。良質な住環境の創造に向け、タワー棟の足元には、ビオトープを中心とした小さな森となる緑化を計画しました。人と生物が共に生きるという新しい概念で、「響生ビオトープ」と名付けています。日本のビオトープは、「里山」のような自然に近づけることのみを追い求めがちですが、「響生ビオトープ」はそれとは異なり、日常生活に溶け込み、生活の場に共にある美しいビオトープを整備します。

この新たな試みの実現のため、事業者や施工者、設計者でスウェーデンとデンマークへ視察に赴きました。スウェーデンのマルメという海辺の街にある、低層住宅に隣接するビオトープは、長い年月を経ても朽ちずに美しさを保ち、住民に親しまれています。この理想的なビオトープの手法を、「hitoto広島 The Tower」の計画や設計だけでなく、管理やメンテナンスにも活かしていきます。窓辺に見える美しい水と緑の風景、鳥のさえずり、水のせせらぎ、瑞々しい木々の葉が生活の風景の一部となる「響生ビオトープ」を身近に感じて、自然のやさしさに包まれる、心豊かな生活を送ってもらいたいですね。

数多くの心地よい拠点を生み出す。
暮らすことを豊かにしてくれる場所へ

アメリカフウの並木道(敷地内)

タワーマンションの北側に共用棟を整備します。一般的に、共用施設は個別の部屋を設けるケースが多いのですが、今回の計画では1つの大きな空間の中に、さまざまな機能を持ったゾーンを設置します。プランニングの段階からいろいろな機能の組み合わせを検討し無限の使い方ができる空間をめざします。

たとえばキッチン、カフェテリア、キッズコーナー、DIY・クラフトコーナーなども同じ空間にあります。音などのデメリットもありますが、それを上回るだけのメリットをもたらす「交流の場」としての共用空間です。「死角をつくらない」「人のいない場所にしない」など、活気ある共用施設にする工夫を盛り込んでいます。

「hitoto広島 The Tower」の設計コンセプトの一つに、「数多くの小さな知の拠点ー心地よい小さな場所を数多く作るー」があります。1つの大きなテーマに沿ってデザインするのではなく、いくつもの心地よい拠点(場所)を創ることで、いろいろな場所で、いろいろな世代が、いろいろな楽しみをみつける。その中で、さまざまなコミュニティが誕生することによって、人々のつながりと、その先にある、豊かに住まうことを演出していきます。その1つにアートがあります。敷地内に展示するアートのうち、タワー棟に展示する2点については、居住者の方がコンペ方式で決定するなど、住まう人が自ら住まいを育んでいくことができる環境を整えます。

緑は広島大学本部時代のアメリカフウの並木道やメタセコイアの木などを残しました。新たな植栽の整備と併せ約3,500㎡超の豊潤な緑地帯(植栽帯)を整備します。広島大学本部時代の印象的な風景を一部継承するとともに、緑豊かな空間の中で、自然と人が集い、言葉を交わし、小さな発見があり、新たなコミュニティが生まれていく期待感もあります。数多くの心地よい拠点(場所)をきっかけに、誰もが何かに参加し、自ら関わりたくなるような要素を散りばめています。

ランドマークに住まう喜びとステータス。
今も30年後も楽しみがたえないレジデンスへ

現地53階相当からの眺望

広島大学旧理学部1号館と、マンションの低層部のイメージを調和させることで、広島大学本部跡地という歴史の継承と、街の一体感の形成を図ります。竣工時の完成度はもとより、20、30年後も竣工時以上の状態を維持できるよう、これまで手がけたタワーマンションの実績を基に、さまざまな計画を練り、工夫を凝らしています。

一般的に、タワーマンションの魅力の一つとして、高層階からの眺望が挙げられます。私は眺望という内側からの視点に加え、さまざまなところから自分の住まいが眺められるという外側からの視点にも大きな魅力があると考えています。街のシンボルと感じられるマンションに住んでいる誇りや喜びもあるのではないでしょうか。

広島のランドマークと呼ばれるにふさわしいマンションとなるよう、「良質な環境と上質な住まい」を創ることを設計の中心に据えています。たとえば、マンション内の共用施設である47階のオーナーズビューラウンジと53階のスカイラウンジ。オーナーズビューラウンジはビオトープをイメージしたスペースで、1人でも大人数でもゆったりくつろげる空間を創りました。マンションの足元にある素敵なビオトープを、47階にいても感じてもらえるよう、細部まで配慮しています。老若男女どなたがいても違和感がないよう、画一的でない空間を設け、あらゆる方に、ご自身の心地よい場所が見つかるような空間をデザインしました。

スカイラウンジは、落ち着ける大人の空間を意識しました。あえて何も置かず、床へ直に座り、眺望や夜景を愉しむ静かな場所。大人が4、5人も入ればいっぱいになる小さなスペースで、過ぎゆく時間にただ身を委ねる。そんな非日常の豊かさを楽しめる空間です。

そのほかにも、20、30年後が楽しみになる、さまざまな仕かけがあるので、住まい手と一緒に、住まいも成長していくことを楽しんでいただけるとうれしいですね。

※掲載の建物スケールイラストは、設計段階の図面を基に描き起こした建物スケールイラストに現地から北西方向に約320m離れた高さ約40mより、平成26年4月に撮影した遠景眺望写真を合成、光等CG処理を加えたもので実際とは異なります。建物スケールイラストは高さ、大きさ等のスケールを表現したもので実際とは異なります。「hitoto広島」街区内の建物はCGで表現したもので実際とは異なります。また、建物周辺の公園や建物は当物件の敷地内のものではなく、特定の季節やご入居時の状態を想定して描かれたものではありません。
※掲載の航空写真は現地周辺航空写真(現地53階相当より、南方向を平成29年4月撮影)にCG処理を加えたもので実際とは異なります。なお、眺望等は将来的に保証されるものではありません。

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